焚き火 嶋田孝和

時に激しく、時に優しい、原始の火、焚き火は古代と変わらぬ同じ火で、体の心からほんわり暖めてくれる。時折、薪の位置を微妙に動かしながら、炎の揺らぎをなにをするわけでもなく、じっと眺めていると、同じ揺らぎはひとつとしてなく、見る人それぞれに、色々な幻影を見せてくれるのである。

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宵闇の頃、あんなにざわめいていた、虫達の音もしだいに静かになり眠りにつく頃、安堵の安らぎの中、静寂がやってくる、聞こえるのは、時より遠くで鳴く、ふくろうや鹿の声と、パチパチと燃える木の音だけである。そろそろ、私も眠りにつく時間がやって来る、今宵の火はどんな夢を見せてくれるのであろうか、楽しみである。
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みなさんも良い夢を、おやすみなさい。
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# by windscape-studio | 2011-12-16 01:28 | 焚き火・炎

「落葉の舞」 日本画写真 嶋田孝和

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琳派、酒井抱一絵師や加山又造画伯が使用した技法、あらい流しを研究。己自身の画家の目を養い、指先は絵筆を持つように繊細に描くように、切り撮る。(特別に新しい事をしているわけではなく、キャンバスを写真とpcの中に置き換えただけの事、あらいの作業はpcにて行なう。)絵の技法は、写真の新しい可能性を秘めている。この事について、いろいろなご意見があろうかと思われるが、要は好きか、嫌いかのそれだけの小事である。

私がこの技法に執着し始めたきっかけは、将軍家、一橋冶済の依頼により、酒井抱一絵師が同琳派の光琳の「風神雷神図屏風」の裏側に描いた、「夏秋草図屏風」を見た時に深い感銘を受けた事から始まったのである。

風神雷神の金屏風は、太陽・昼・荘厳な天上界を描き、「夏秋草」は地上界で起きている様を豪華絢爛とは程遠い野原の草を通し、風神の起こす風に舞い上がる蔦紅葉、雷神によって起こされた雨にしだれる草を通し、見事に銀屏風(夜・精神世界)の中に描ききっている、素晴らしい作品である。多くの人が、抱一が光琳に対するオマージュと語っておられるが、私はこれに反した考えを持っており、当時、出家していたとは言え、もともとは大名家の次男坊としての定め、若い頃は当時の洒落者であった経歴の持ち主、抱一の挑戦ではなかろうかと思う。

また銀屏風は通常、夜として認識され、月明かりの銀の解釈があるが、この絵に関しては「風神雷神」の地上図を描いているのであるのであるから、雷の放つ光の世界ではなかろうかと私は思っている。現代の街中で経験する雷の光は、余計な明かりが多い為か、なかなか白光に感じなくなってきているが、山の中で経験する光は、ほぼ江戸時代の明かりと同じである、その世界は辺り一面を白の世界に変えてしまうほどの、衝撃的な白光である。その光にあてられた木々は、背筋が寒くなる程の美しさで眼球の中に迫ってくる、激しさの中に静寂が共有している。これは雷神と風神が自然界に起す、美の饗宴である。

実証として、レプリカの「夏秋草屏風図」を用意し、宵闇の時間に擬似の雷として、ストロボをあててみた所、背筋が寒くなるほどの衝撃的に草達がより生き生きと屏風図からはみ出さんばかりに、迫ってくるのである。絵師の恐ろしいまでに研ぎ澄まされた目にかかれば、ただの夏秋草を精神世界の侘び、寂びへと見事に昇華させてしまうのだ。
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# by windscape-studio | 2011-12-15 00:28 | 日本画写真

「緑深幻想」 日本画写真 嶋田孝和

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日本画の世界を求め、世襲制でない、琳派の思想に深く共感。中国の水墨画から絵師、宗達が突き詰めた技法、たらしこみを研究。ものまねにならず、日本人でしか表現出来ない世界を、日本画写真として追求している。
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# by windscape-studio | 2011-12-14 23:29 | 日本画写真

皆既月食「赤い月」 嶋田孝和

遥か遠い、遠い昔、自然と共に生きていた縄文の人々は、この揺らめく炎のような赤い月を眺めて、何を思い描いたのであろうか、私の中の古代の扉を開くのに十分な、赤い色は私の魂を過去へと誘い、今宵も静かにふけてゆく。
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空は満月と星達で光輝き、宇宙は神秘に、満ちている。2011.12.10 pm23:05-24:00撮影。
星たちの囁きは、小さいので、お部屋のあかりを消してご覧ください。(一番大きい光を放っているのが月)
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今夜の夢は、楽しい旅が出来そうである。
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# by windscape-studio | 2011-12-11 02:03 | 縄文

滝景「燃ゆる滝」 嶋田孝和

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ある一定の月しか見る事のできない黄金に光る滝。ふと、ビートルズのゴールデンスランバーを思い出してしまった。黄金のまどろみ。そう呼ぶにふさわしい滝。横から見ると黄金がやさしく燃えているように見える。小さいが、とても品のある、優雅な滝である。
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茨城県里見「生田の小滝」
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# by windscape-studio | 2011-12-10 09:58 | 瀧写図